STATION5
出版社:小学館
作者:大石賢一
中村は、見知らぬ婦人に突然犬を託されるが、誤って逃がしてしまう。磯山と渡辺の命令もあって中村は犬探しに奔走するが、構内を遊び回る犬を捕まえられず、飼い主の婦人も彼と共に探しはじめる。その際中に犬との生活を語り始めた彼女に、中村は…(第1話)。▼会社に遅刻して落ち込んだ様子のサラリーマン。中村は何とか説得して送り出そうとするが、彼は構内をぶらつき、再度出会った中村に、自分も会社を辞めて駅で働きたいと言いだす。中村は「辞めるならなんでもできる」と言いくるめて会社に送り出すが、彼はまた戻ってきてしまった(第2話)。▼一人の男が、青森までの切符を買えないで逡巡している。気になった中村は、地べたに座り込んでワンカップをあおる彼の事情を聞く。すると彼は、8年前に故郷の青森を飛び出したが、うらぶれてしまった現在の自分を、姉が迎えてくれるかどうか不安に思っていた(第3話)。